|この記事で分かること
20センチキューブなどの小型水槽でどんな魚を飼えるのか?何匹飼えるのか?初心者におすすめの魚は何かが分かります。
- 小型水槽で飼える熱帯魚とは?
- 小型水槽を始めたいが何を飼育しようか迷っている人向け
- これを読めばより水槽計画が楽しくなる
このブログでは、アクアリウム初心者向けに小型水槽(主に20㎝キューブ水槽)の情報を発信・共有しています。
1.小型水槽の容量を測ろう
まずは、水槽の容量(体積)を測りましょう。水槽の体積の測り方は以下の数式で求められます。
水槽の幅(cm)×水槽の奥行(cm)×水槽の高さ(cm)÷1,000
=水槽の容積(L)
ここでポイントとなるのは実際には少し水槽の水の容量が減るということ。これは水槽内の底砂や流木などのレイアウトがあり実際に水槽満タンに水を入れることができないためです。水槽の大きさによりますが、先ほど求めた数字から1~2割ほど減る感じで考えるといいでしょう。
これらを踏まえ、例として実際に私の計画する20㎝キューブ水槽の水の容量を求めます。
20㎝ × 20㎝ × 20㎝ ÷ 1,000 = 8L
ここから、底砂等の容量を1~2割引いて、7L程度といったところでしょうか?
次にこの水量を基に飼育できる魚の大きさ、種類、数を決めていきます。
2.魚1㎝あたり1L
原則、魚1㎝に対して1Lの水量を確保するのが目安とされています。例えば、体長3㎝の魚1匹の飼育に3Lの水量が必要ということです。これは熱帯魚に限らず、他の観賞魚に関しても適用できるので覚えておくとよいと思います。
実際に、先ほどの20㎝キューブ7Lに当てはめて考えてみます。
2㎝の魚 ➝ 3匹程度 (7÷2)
3㎝の魚 ➝ 2匹程度 (7÷3)
4㎝以上の魚 ➝ 1匹 (7÷4)
意外と少ないですね。私の経験上、計算値+1匹くらいでもいい気がします。こうみると、20㎝キューブってアクアリウム最小限なのかな...
少し寂しいような気もしますが、特に初心者は過密飼育をさけることは重要です。過密飼育のデメリットとして
- 魚が病気にかかりやすくなる
- 魚がケンカしやすくなる
- 体色が鮮やかでなくなる
などが挙げられます。原因は酸欠、アンモニアがたまりやすくなる、単純に狭くてストレスがかかるなどでしょうか。
それでも多少の過密飼育をする場合は、
- 頻繁に水替えをする
- 高性能なろ過装置を使う
- エアレーションを使う
などの対策をするとよいでしょう。あとは、もともと群泳する魚(ネオンテトラなど)を選ぶと魚がストレスを抱えにくいかもしれません。
3.小型水槽で飼育できる魚の大きさ
小型水槽での魚の数は前章で解説しました。それによると20㎝キューブでは7㎝くらいの魚までなら飼育可能ということになりますが、たとえ1匹でも1辺20㎝の水槽に7㎝の魚は狭い気もします。これは私の考えになりますが、小型水槽で飼育する魚は最大でも5㎝程度となる魚に限定した方が良い気がします。
4.初心者におすすめの小型魚7選
では、それらの点を考慮し、20㎝キューブなどの小型水槽におすすめの熱帯魚を紹介します。比較的丈夫で手に入れやすい、ポピュラーで少数飼育でも水槽を彩れるといった基準で選びました。これは私の独断と偏見で選んだので、他にもおすすめの魚があればコメント欄にぜひ書き込んでください。ちなみにだいたいどれも値段は1匹数百円から購入でき、寿命は(健康に飼育した場合)2~3年程度です。
※フリー画像を見つけられたものは写真を載せています。
① ネオンテトラ - 熱帯魚の王道
- 大きさ: 約3cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 3~4匹
ネオンテトラは熱帯魚と聞いて最初に思い浮かべる人も多いと思います。その美しい蛍光色はトロピカルな印象を見るものに抱かせ、きれいな水草水槽で飼育すれば非日常感を味わえるでしょう。
高価な印象を持っている方もいると思いますが、近年では繁殖技術が向上したことからお手ごろな価格となっています。
性格はおとなしく、群泳する性質なので複数飼育しましょう。
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② カージナルテトラ - 鮮やかな色合いが魅力
- 大きさ: 約3〜5cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 3〜4匹
カージナルテトラは、その美しい赤と青のコントラストで水槽を彩る人気の熱帯魚です。ネオンテトラに似ていますが、赤色の部分が多くより鮮やかです。
穏やかな性格で、群れで泳ぐため、複数匹飼育がおすすめ。
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③ ベタ - 魅力的なヒレと独特な性格
- 大きさ: 約5〜7cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 1匹(単独飼育推奨)
ベタは、その長いヒレと鮮やかな色で人気の高い魚で品種改良も盛んです。
ただし、オス同士は攻撃的になるため、単独飼育を強くおすすめします。水面での呼吸も可能なため、ボトルアクアでも定番の品種です。
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④ グッピー - 色とりどりの小さな宝石
- 大きさ: 約3〜6cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 2〜3匹
グッピーは、華やかなヒレが特徴的な魚です。繁殖も容易で、美しい色とりどりの品種が多数存在します。
ただし、勝手に繁殖することもあるので小型水槽では注意が必要です。強い水流は苦手とするため、飼育の際はフィルター等の水流を抑えるようにしましょう。
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⑤ プラティ - あの人気キャラの模様も!?
- 大きさ: 約4〜6cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 2〜3匹
プラティは、体色やフォルムがとてもかわいらしい魚です。
グッピー同様繁殖が容易で勝手に増えてしまうこともあるので小型水槽では注意が必要です。
赤、黄、青などさまざまな色や模様があり、ミッキーマウスの模様の入ったものも。穏やかな性格で混泳にも向いています。ディズニー好きにはぜひ飼育してほしい熱帯魚です。
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⑥ アカヒレ - とにかく丈夫
- 大きさ: 約3〜4cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 3〜4匹
アカヒレは非常に丈夫で、初心者にも飼育がしやすい魚です。冷水でも飼育が可能で、病気に強いのが特徴です。そのため水槽立ち上げの際のパイロットフィッシュとしてよく利用されます。
また、エアコンのある室内ではヒーターなしでも飼育可能です。
群れで泳ぐため、複数匹飼育がおすすめです。
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⑦ ラスボラエスペイ - 群泳が美しい
- 大きさ: 約3〜4cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 3〜4匹
ラスボラエスペイは、シンプルながら美しい色と群れ泳ぐ習性で知られています。
穏やかな性格で、他の小型魚ともよく混泳できます。水質や健康状態によって色の変化も楽しめる魚です。
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5.番外編:和風インテリアにあう魚
熱帯魚アクアリウムという趣旨から脱線してしまいますが、水槽設置場所が和室でそれに合った水槽にしたいという、という方もいるでしょう。そのような方へのおすすめは…
品種改良メダカ - 和風の美しさ
- 大きさ: 約3〜5cm
- 20cmキューブでの推奨飼育数: 3〜4匹
「楊貴妃」や「幹之メダカ」などの品種改良メダカは、和風の美しさを持つ魚で、庭やベランダのビオトープでも人気です(私の実家では屋外の睡蓮鉢で父が飼育しています)。飼育が簡単で、繁殖も容易です。ヒーターなしで飼育可能です。和風水草水槽で飼ってみるのはいかが?
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|まとめ
今回の記事では、20cmキューブなどの小型水槽で飼育できる初心者向けの熱帯魚について紹介しました。小型水槽で飼える魚の種類や推奨飼育数や、人気の熱帯魚それぞれの特徴や飼育のポイントが分かったでしょうか?
特に、小型水槽での飼育は魚のサイズや数を慎重に選ぶことが重要です。過密飼育を避けるための基準として、「魚1cmあたり1Lの水量」が目安となります。これらを基に小型アクアリウムの生体選びをしていきましょう。また、和風の部屋に合う魚として品種改良メダカも選択肢に入れると楽しいと思います。
私はカージナルテトラを3匹飼育することにします。理由は、少数飼育なのでなるべく華やかな魚にしたい、だがグッピーやプラティーでは勝手に繁殖した際に小型水槽なので対応が難しいということで、残ったのがネオンテトラorカージナルテトラ。そのなかでより鮮やかでかつ飼育経験がなかった方のカージナルテトラを選びました。
次回は、コケ取り生体の紹介を予定しています。コケ対策は美しいアクアリウムを維持するために欠かせない要素ですので、ぜひお楽しみに。
ご質問やご意見があれば、コメント欄にてお知らせください。これからもアクアリウムを楽しむための情報を提供していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。