|この記事はこんな方におすすめ
- 20㎝キューブ水槽の導入を検討している方
- 小型水槽でのレイアウトや生体選びに興味がある方
- 初心者でも楽しめる小型水槽の魅力を知りたい方
この記事では、完成した20㎝キューブ水槽を運用して感じたことや、水槽設備・レイアウト・生体の様子についての感想をお伝えします。キューブ型の魅力や、小型水槽特有の課題についても触れ、初心者にとって参考になる情報をまとめています。
このブログでは、アクアリウム初心者向けに小型水槽(主に20㎝キューブ水槽)の情報を発信・共有しています。
前回の【20㎝キューブ水槽編】では、20㎝キューブ水槽を立ち上げて、流木や水草を配置し、生体を導入して完成させました。今回は、その完成した20㎝キューブ水槽を眺めながら感じたことや、実際に運用してみて分かったことなどをお話ししていきたいと思います。
これから小型水槽を始めたい方や、20㎝キューブ水槽を検討している方にとって、少しでも参考になる内容になれば嬉しいです。
⇩ 前回の記事はこちら
1.20㎝キューブ水槽を導入して感じたこと
20㎝キューブ水槽を導入してまず感じたのは、キューブ型特有のデザイン性の高さです。正面から見たときのバランスの良さはもちろん、斜め前や横からの眺めにも大きさの割に奥行きがあり見ごたえがあります。特に、流木や水草を組み合わせたレイアウトでは、それぞれの角度から楽しむことができ、小型水槽ながら大きな満足感を得られます。
⇧ 左斜め前から見た様子。
サイズ感についても、狭い部屋の中に置いても圧迫感がなく一人暮らしの1ルームにちょうど良いと感じました。内容量は数匹のテトラなどの小型魚を飼育するには十分な大きさです。レイアウトも少量の水草や流木で十分に整えられるため、初期費用を抑えられる点も魅力です。ただし、小型で設置しやすいとはいっても10kgを少し超えるほどの重さがあるため、設置場所の強度には注意が必要です。私は当初、ニトリのつっぱり壁面収納の棚に設置していましたが、強度の心配からコトブキの30㎝水槽台を購入することにしました。
⇩ 適切な水槽の設置場所について詳しくはこちら
2.水槽設備についての感想
水槽の設備についても感じたことがあります。
外掛けフィルターは水槽側面に飛び出るように設置するためデザイン面で少し浮いてしまう点が気になりました。また私が使った「GEX 外掛け式フィルター 簡単ラクラクパワーフィルターS」は濾過槽が広く、ろ材をカスタマイズできるのは便利でしたが、もう少しコンパクトで目立ちづらい「GEX 外掛けフィルター スリムフィルターSS」の方が合っていたかもしれません。
一方、サーモスタット一体型のヒーターはコンパクトで、縦置きが可能なのでレイアウトの陰に隠すことができ、とても満足しています。
ライトについても水槽のガラスフタの上に置くだけスリムなデザインが非常に気に入っています。光量はアヌビアスナナやミクロソリウムなどといった耐陰性の強い水草を育てたり、生体を鑑賞したりする分には十分だと思います。
⇩ 各種類のフィルターのメリット・デメリットについて詳しくはこちら
3.水草やレイアウトについて
今回使用した水草や流木も満足度が高かったです。アヌビアスナナの通常種とゴールデンを並べた配置では、葉の色の違いがレイアウトに面白いアクセントを加えてくれました。また、ミクロソリウムを活着させた流木は細い枝分かれが自然な雰囲気を演出し、水槽内に立体感を与えてくれます。
今回のレイアウトは、初めて構図を意識して組んだものですが、自分なりには満足のいく仕上がりになりました。流木や水草を一方の角にまとめて配置し、奥行きのあるデザインを作ることができたのが良かったと思います。特に、魚やエビが隠れられるスペースを確保しながらも、鑑賞の際に水槽全体が自然に見えるように工夫した点は、自分でも気に入っています。
ちなみにやしゃぶしの実ついてですが、導入直後はブラックウォーターが強く出ていました。しかし、数日後には透明感が増して鑑賞しやすくなりました。
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4.生体の様子
⇧ 導入当日の写真。群れで泳いでいる。飼育水はブラックウォーターとなっている。
生体についても触れておきます。ダイヤモンドネオンテトラは、普通のネオンテトラに比べて鮮やかさに欠けると感じる場面もありますが、銀色の光沢が控えめながら上品な印象を与えてくれます。導入当初はまとまって泳いでいましたが、現在ではそれぞれが弱い縄張り意識を持ち、流木や水草の陰で静かに過ごす時間が増えています。隠れ家を用意しているため、小競り合いはあっても大きなトラブルにはなっておらず、安心して観察できています。
⇧ 導入5日ほど経った様子。1匹以外水草の陰に隠れている。どうやら表に出てきている1匹が遊泳スペースに縄張りを持っているようだ。タンニンの濃度が薄くなったのか水は透明となっている。
ミナミヌマエビについては、数匹が導入後に落ちてしまったのは残念でしたが、残った個体は元気に活動しており、コケ取り要員として役立っています。水草の陰に隠れることが多いものの、たまに姿を見せてくれるので、ちょっとした楽しみになっています。
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5.その他の気づき
その他の感想としては、生体導入後に油膜が発生したことが挙げられます。フィルターの流量を増やしたところ徐々に改善し、現在はほとんど油膜は貼っていません。また、結構なペースで水が蒸発していく(1週間で1㎝強水面が下がる)ので、こまめな足し水が必要です。
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|まとめ
今回は、完成した20㎝キューブ水槽を運用してみて感じたことや、生体・設備・レイアウトについての感想をお伝えしました。キューブ型特有のデザイン性や、小型水槽ならではのレイアウトの楽しさを実感できた一方で、フィルターの選択やメンテナンスにおける工夫が必要な部分も見えてきました。
特に、水槽のサイズ感や簡単なレイアウトで整う点は、小型水槽の魅力を感じられるポイントです。生体の様子も安定してきており、今後もこの水槽を観察しながら、手入れや新しい発見を楽しんでいきたいと思っています!
次回以降は、特定のテーマにフォーカスした内容をお届けする予定ですが、この20㎝キューブ水槽は私のメイン水槽として、経過や手入れの様子を継続的にご紹介していきたいと思います。小型水槽の魅力をさらに掘り下げていきますので、ぜひ今後もお楽しみに!